デザイナーあるある「一周回ってレトロ?」

昔昔のお話です

初めて家電メーカーのデザイン室でお仕事し始めて
まだ右も左も上も下もわからない頃
企画会議に呼ばれて意見を求められました


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目の前には炊飯器がずらっと並べてあり
本体側面には花のブーケの絵が貼り付けてあって
どの花柄が良いと思うか?という質問でした

そんな緊張の場で私は何と、
「花柄より無地のほうが良いと思います」
と言ってしまったのです

勿論その場の空気は凍り付きましたとも!!!

思い出しても恐ろしい話ですが
その時上司は
「無地は売れないんだ。花柄はよく売れる」
と言ったので 逆にそれにとても驚きました

その後経験を積むにしたがって
日本では無地のすっきりしたものより
何でも柄物のほうが売れるのは本当だということが分かりました
理由ははっきりとはわかりませんが
まず一つにはインパクトがある
もう一つはアジア人の特性で
ヨーロッパ人に比べて賑やかなのが好きということです
全体のコーディネートはあまり考えないのです

私は家電品に花柄は合っていないと思うし
何よりキッチン全体のコーディネートが大事と考えたのですが
当時はそんなこと言っても相手にされませんでした

デザイナーがいくらクールなデザインを考えても
売れなきゃ話にならないという現実がありました

だから無印良品ができたり
シンプルでクールなデザインが
世の中に増えるにつけひそかに喜んでいました
そのうち炊飯器の花柄も消えていき白物家電の時代になりました
ほら 私が言った通りじゃない?と思っていました

ところが先日ふと思い出して
この花柄の炊飯器を
ネットで検索してみました
すると懐かしい炊飯器たちの写真が出てきました

昭和な花柄が側面に描かれており
ボディーはマジンガーZのよう!
何と何と キュート!!!

             
              出典元~WORLD★K~


懐かしさでうるうる

これこそ・・・
一周回ってレトロ!!!


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by Art-de-vivre | 2016-12-03 01:00 | ●日々の生活の話 | Trackback | Comments(0)

爽やかな風・光・緑を感じながら描くボタニカルアート・風景画・そしてフランス四方山話などなど


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