ボタニカルアートの描き方partⅡ構図Ⅱー
2015年 11月 17日
今 寂しくなった我が家の庭で
沢山花をつけていた白万重です
さて、構図についてさらに考えます
今度はもう少し大きな植物で構図を考えましょう
前回と前々回ご説明した通り描きたい花が決まったら
その花についての植物学的情報を調べます
その後よくモチーフを観察し見せるべきポイントを確認
そして構図を決めます
白い紙や額縁の手前にかざしてみたりして
素敵な角度を探します
その時同時にこんなポイントを
考えています
何個かの花がある場合はメインの花が一番目立つように
花の序列がある時は
つぼみや種を見せ花に至る前後の様子がわかるように
雌蕊や雄蕊が見えるように
蕚の形かわかるように
葉の序列、付け根が見えるように
葉の表裏が見えるように
茎の様子がわかるように
茎の分岐の序列が見えるように
茎断面を見せるか見せないか
光を当てた時にできる陰影が造形として美しいか
等々言い出したらきりがないくらい
注意点はあります
沢山の情報が描き込まれていればいるほど
植物学的な観点からは良いのですが
全てを描かなくてはいけないということはありません
説明が優先してアートとしてのインパクトを失うこともあります
重要なのはその植物の特徴を良く知って描くということです
表現したい特徴を1点に絞って描いてもよいのです
逆に隠れた部分まで観察して説明したい時は
部分図や断面図や拡大図を描くこともあります
何処までどのように表現するかは全て自分自身で決めることです
また画面の中の構成要素で重要なのは茎の流れです
その植物はどのように生えていたのか?
直立?風になびいて?垂れ下がって?
生えていたように自然な角度で絵の中に収めると良いでしょう
茎をどれだけ長く描くべきかとの質問がよくありますが
基本的な情報として
葉が対生か互生かなどが分かればよいので
3段~5段以上の葉を見せれれば十分で
それ以上葉を入れても同じ情報になるのであれば必要はありません
後は 花や葉のボリュームとのバランスで描く茎の長さを決めます
植物全体の高さを表現するために
折ったり切ったりして画面の中に収める場合もあります
個々の植物によって描くべき個性が違うので
結局のところ構図はその植物をよく知れば
おのずと見えてくるものです
そして、どの情報を重要と考えるかで
表現は変わります
次回は光の当て方と
紙の配置について
考えたいと思います
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沢山花をつけていた白万重です
さて、構図についてさらに考えます
今度はもう少し大きな植物で構図を考えましょう
前回と前々回ご説明した通り描きたい花が決まったら
その花についての植物学的情報を調べます
その後よくモチーフを観察し見せるべきポイントを確認
そして構図を決めます
白い紙や額縁の手前にかざしてみたりして
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その時同時にこんなポイントを
考えています
何個かの花がある場合はメインの花が一番目立つように
花の序列がある時は
つぼみや種を見せ花に至る前後の様子がわかるように
雌蕊や雄蕊が見えるように
蕚の形かわかるように
葉の序列、付け根が見えるように
葉の表裏が見えるように
茎の様子がわかるように
茎の分岐の序列が見えるように
茎断面を見せるか見せないか
光を当てた時にできる陰影が造形として美しいか
等々言い出したらきりがないくらい
注意点はあります
沢山の情報が描き込まれていればいるほど
植物学的な観点からは良いのですが
全てを描かなくてはいけないということはありません
説明が優先してアートとしてのインパクトを失うこともあります
重要なのはその植物の特徴を良く知って描くということです
表現したい特徴を1点に絞って描いてもよいのです
逆に隠れた部分まで観察して説明したい時は
部分図や断面図や拡大図を描くこともあります
何処までどのように表現するかは全て自分自身で決めることです
その植物はどのように生えていたのか?
直立?風になびいて?垂れ下がって?
生えていたように自然な角度で絵の中に収めると良いでしょう
茎をどれだけ長く描くべきかとの質問がよくありますが
基本的な情報として
葉が対生か互生かなどが分かればよいので
3段~5段以上の葉を見せれれば十分で
それ以上葉を入れても同じ情報になるのであれば必要はありません
後は 花や葉のボリュームとのバランスで描く茎の長さを決めます
植物全体の高さを表現するために
折ったり切ったりして画面の中に収める場合もあります
個々の植物によって描くべき個性が違うので
結局のところ構図はその植物をよく知れば
おのずと見えてくるものです
そして、どの情報を重要と考えるかで
表現は変わります
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by Art-de-vivre
| 2015-11-17 15:23
| ボタニカルアートの描き方