2014年有難う

今年2014年ももう終わりです
あっという間でした

地道に絵を描いて真面目に考えた1年でした
サボっていたわけではないのに
もっとできたのではとか思ってしまうのは
年末に引いた風邪のせいもあります
12月はグダグダになりそのまままた旅に出て
30日になってようやく
部屋の片づけを始めました

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そうしたら古い水彩紙が沢山出てきました

一度失敗した絵を取っておいて
白い余白めがけてまた別の絵を描いたり塗り重ねたりしたものです
練習です
透明水彩は不思議なことに いくら塗り重ねても 絵を浮かび上がらせることができます
そんな練習紙が何枚もたまっていました
適当に描いているからこその大胆さや
何度も塗っているからこその深みがあったりして意外に
後で見ると良かったりもします

休憩がてらお茶をしながら
ちょっと記念撮影
捨ててしまったら二度とお目にかかれない傑作でもありますからね

そして展覧会のチラシなども沢山出てきました
忙しくてなかなかブログにアップ出来なかったけれど
今年見た中で印象に残ったのは菱田春草展でした
菱田春草は日本画家です
日本画独特の線画を無くし西洋画の技法を取り入れ朦朧体と揶揄された方です

その、まさに線を描くのをやめた瞬間とその後の探求を見たかったのです

横山大観と訪欧の後の作品群
横山大観をもってして菱田春草が生きていたら自分の絵は10年進んでいたと言わしめた
素晴らしい研究家だったのだと思います
何を探求していたのか?
まあどんな画家もきっと同じ道をたどるのでしょう
それが自分の探求とかぶるのです

幸いにも私たちの時代には物にはアウトラインの線はありませんと教えられているので
さすがにそこで悩むことは無いのですが
菱田春草が取り組んできた空気遠近法には大いに悩まされるところです
遠くのものは近くのものに比べて云々…

単純な事なので単純に考えていて自然に表現出来ていた時期もありました
しかしながらやはり自分独自の一定した表現をするには避けられないテーマです
不思議と風景画でこれについて悩むことは無く
むしろ植物画のほうでこれについて悩みます
植物は茎を中心としてそれを取り巻く葉や花で構成されており
そのわずかな空間の中に大きな空気というか
ちょとした宇宙のようなものにすら感じるものが存在します
問題はそれをどの視点から眺めるかによって物の大きさや
遠近感が変わり表現が変わるということ
光の受け方や陰影や色の濃さもまるで小宇宙のごとくです

例えば年末に見た「バンクス花譜図」展
シドニー・パーキンソンの写生をもとに作られたこの版画は
植物画として描くべきポイントを十分に表現してなお
空気感を十分醸し出し どの植物にも一定の表現がなされていました

菱田春草は西洋画の中にこのような空気感の表現を
見て取ったに違いありません

私自身が昔から素晴らしいと眺めていた絵画の中にたくさんの重要なメッセージがきっとあったに違いありません
一つ一つの事に悩んで初めて気づくそのメッセージ

こうやって少しずつひも解いて 絵を描くということを理解して
同じ絵を何度も何度も見返したり
新たな絵を見たりすることが
本当に愉しい日々でした

皆さんにとって2014年はどんな1年だったでしょうか?



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by Art-de-vivre | 2014-12-31 02:50 | ●日々の生活の話 | Trackback | Comments(0)

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