銀製品にはまるかも・・・

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先日の真鍮の話に銀製品に関するコメントをいただいたので
今日は銀製品のお話を詳しくします

以前フランスから帰ったお友達の家にお食事に呼ばれて行ったところ
素敵なクリストフルのカトラリーを使わせていただきました
ところがこれを彼女は食器洗い機で洗うと言います
それを聞いて椅子から転げ落ちそうになった私
“えーーっ ダメダメ 食器洗い機の洗剤は研磨剤が入っているから傷がついちゃうよ!!”
と言ったら 彼女の返事は “別にいいんじゃない? きれいになって!”
でしたので2度椅子から転げ落ちそうになりました

さて この食器洗い機の話は後でするとして・・・

銀製品は空気中の硫黄成分と反応して表面に黒ずみができます
お家に黒ずんだスプーンがあったわという方
それはシルバーですから磨けばピカピカになります
一度磨いてピカピカになったらもうあなたは銀の虜
銀磨きの快感を求めて銀製品を集めだすこと間違いなしです

さて 磨き方ですが 正しくは市販の銀専用のクリーナーを使います
ホームセンター等で様々なタイプが市販されており
何をどれくらい磨くかによって買うものが変わってきます
指輪で複雑なレリーフがあるものや ネックレスなどというなら浸けこむタイプでもいいと思いますが
大きなものや宝石が付いているものは浸せないので
液体やローションの磨くタイプを柔らかい布に含ませて磨くことにになります
このタイプが何度も使う人には一番お勧めです
磨いた後も表面を保護し黒ずみにくくなります
布製のポリッシュもありますが、すぐ真っ黒になると思われますのであまり何度も使えないでしょう
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写真右が 私が使用しているHEKEL 社のMiror Argentil
フランス製 液状でさほど磨き込まなくても綺麗になります
左がHagerty社の Silver Polish
オランダ製造の表示がありますがアメリカの会社です 
こちらはローションタイプで磨きあげる感じです

そのほかにも巷では様々な方法が言われております
重槽で磨く 歯磨き粉で磨く 
お湯と食塩とアルミホイルの中に浸ける
重槽もききますし 歯磨き粉も研磨剤が入っているので
黒ずみは取れます 歯の様なエナメル質に使われるのですから研磨剤としてちょうどいいのかもしれませんが どれほど細かいのかは判りません
後の黒ずみ防止効果もありませんから 高級な物には使わないほうが良いと思います
どうしてもというなら 歯ブラシで磨くのは傷がつくと思いますので
せめて布につけて磨いたほうが良いと思います
アルミは沸騰させた湯5食塩1の中にアルミホイルを敷きこみ浸けるだけ 
電流が流れて黒ずみがとれます
やってみましたが手で磨いたときほどは綺麗にならない気がします
微妙に食塩の量などによっても違うものなのかもしれません

また、先ほどふれた食器洗い機なののですが
いまどきの洗剤は昔のものほど研磨剤は入っていませんが
漂白剤は大概入っていますのでいずれにしても銀には良くありません
変色やくもりの原因になります
残念ながら 食器洗い機用洗剤は銀製品には使用できませんの表示ばかりです
輸入物の洗剤が銀製品にも使えますという表示がしてあるのですが
これはステンレスなどの銀色のカトラリーをさす SILVER WAREという 一般的な総称語を
直訳しただけで 本物の銀製品という意味ではありません 
別枠にちゃんと金銀製品には使えませんと書いてあります

食器は使っているとガラス製品の曇りを見れば判るように
洗ってもたんぱく質やカルシウムなどの被膜が残ります
食器洗い機で洗うとこれらのものがすっきりと取れ、手で洗えない隅々まで綺麗になります
銀はもちろん金を施したものも入れてはいけないと言われていますが
一度間違って口に金を施したコーヒーカップを食器洗い機で洗ってしまったことがあります
すると手でしか洗っていなかったので汚れが付着していたのか
出てきた時はすっきりきれいになって金の部分も輝いていました

表面の汚れが取れたのですね
では、食器洗い機で洗っても何の問題もないのかと言うとそうではありません
昔から食洗機を使っているアメリカのアンティークなどは殆どカップの口金が取れてしまっています
何度も洗ったせいと 昔のものはもっと研磨剤が入っていたのかもしれんません
漂白剤は金属に黒ずみやくもりを作ってしまうこともあります
クリストフルを洗ってしまった彼女も 見た目には細かい傷もくもりも見えなかったのでしょう
すっきりよと思ったかもしれませんがカトラリー同士がぶつかっても傷は付きます
これらのことから食器洗い機に入れるのはとてもリスキーです

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なお しまっておくときは空気に触れないように工夫します
銀のカトラリーセットを購入すると 箱の中に布が張ってあったりまた布をかぶせてあったリしますが
これは少しでも空気に触れないためと傷予防のためです
また、輪ゴムを使うのは厳禁です 輪ゴムは天然ゴムに硫黄を用いて弾性を持たせてあるので
この硫黄のせいですぐ黒ずんでしまいます
もちろん温泉に銀のアクセサリーを身につけて入ると真っ黒になります
湯に入らなくても空気で結構黒くなります
温泉旅行にはシルバーは厳禁ですね


最後に傷の話
兎に角銀製品は傷がついてはいけないと言われます
これはシルバーを材料として何かを作ったことがある人ならわかるのですが
鏡のように美しく仕上げるのに大変努力して磨きあげているからなのです
また、メッキの場合は傷から損傷が広がることも多いのです

でも新車の車と一緒で 最初はピカピカでも使えば使うほど傷は付く
車の細かーい傷も コンパウンドなどで磨くなどして大切にする人からワックスどまりの人まで 
思い入れの違いやどれだけ貴重な車かにもよっても扱いが変わります
銀製品も一緒です 傷は確かにつくけどどんどん使う人
飾っておき磨きあげ輝きを楽しむ人

あなたはどちらのタイプ?

ま とにかくひとつ試しに磨いてみましょう!

結構達成感があって銀製品にはまるかも・・・
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Commented by orrantia at 2010-04-25 20:32
読んで納得。すごく勉強になりました、ありがとう!
ガンガン使うからこそ物の価値がある・・・でも手入れはしない
これ最悪・・・
大切な日のために、日頃から手入れを怠らない・・・・・人になりたい。
Commented by art-de-vivre at 2010-04-26 23:53
私も銀製品のお手入れ大好きなわりに自分自身のお手入れ怠ってるから気を付けよっと!もうあんまり磨いてもピカピカになんないけどね(笑)
by art-de-vivre | 2010-04-23 13:48 | フォト&エッセイ | Trackback | Comments(2)

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